ぎっくり腰は一般的に、重い物を持った時や急な体幹の捻転時、前にかがんだ瞬間などにおこる急性の腰痛を指す通称です。正しくは「急性腰痛症」といいます。
急性の筋・筋膜性腰痛や、椎間関節性腰痛、椎間板ヘルニアの病態であることが多いです。稀にスプラング・バックという背骨沿いにある靭帯損傷でも同様の痛みを発することがあります。発生要因も様々ですが、主に年齢や運動不足などが考えられます。
基本的にぎっくり腰になってしまった直後は、冷やして安静にしておくことが大切です。ですが、安静にしていられず治らないうちに仕事などを再開したことで再発してしまい、そのまま慢性化してしまうことも少なくありません。
手術が必要なのは、重度の椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症(下肢の感覚鈍麻や麻痺症状の酷いもの、直腸膀胱障害のあるもの)や、腫瘍等がある場合です。
痛い部位を無理にマッサージをすると、炎症が広がり痛みが増して立てなくなってしまうこともあります。ぎっくり腰には鍼治療をお薦めします。