温泉Ⅱ

渋谷マッサージ鍼灸指圧院「楽」 野島です。

(前回の続き)さて、美肌効果の高い泉質の温泉(いわゆる美人の湯と言われる温泉)では、掛湯をし、一度入浴してから体を洗うのが効果的です。

と言うのも、この種の温泉には、アルカリ性を示す温泉が多く、これには肌の角質や毛穴の汚れを取ったりしてくれる「乳化作用」があるのです。
つまり、温泉入浴により、不要な角質や汚れを取りやすい状態をつくってくれるのです。(但し、化粧をしている場合は、温熱効果で毛穴をしっかり開くためにも、化粧を落としてから入浴しましょう。)

そして、お湯から上がり体を洗っていきますが、すでに温泉の刺激を受けているので、なるべくタオルではなく、石鹼を手に取り、泡立てて、手のひらで優しく洗うのがオススメです。

入浴後の上がり湯(お風呂上りに、全身にお湯をかぶって出る時のお湯を掛ける行為)ですが、入浴後も温泉成分は、肌に浸透します。ものにもよりますが、概ね2~3時間ほど効果が持続すると言われています。

シャワーや水道水での上がり湯は、温泉成分を洗い流してしまうので、温泉を桶に汲んで掛けましょう。温泉の湯口から、新鮮なお湯を取りたい時は、熱すぎる場合があるので、適温に冷ましてから掛けて下さい。

但し、酸性泉など刺激の強い温泉(入浴後、肌がヒリヒリしたりするもの)は、シャワーなどで温泉を流した方がよいです。

風呂から上がると同時に肌の水分は蒸発していきます。これが、「美肌泉質の落とし穴」です。

入浴中はツルツル肌でも、入浴後は乾燥しやすくカサカサ肌になってしまうのです。風呂上がり後、直ぐに保湿剤を塗るように心掛けて下さい。

最後に、特にこの美肌効果が高いとされている泉質が「炭酸水素塩泉」「硫酸塩泉」「硫黄泉」で、三大美人泉質と呼ばれており、さらにpH値が「7.5以上」のアルカリ性の温泉も美肌効果があることからこれを加えて、四大美人泉質と呼ぶこともあるそうです。