入浴における注意事項 その2

マッサージ鍼灸指圧院「楽」の野島です。

さて、前回からの続きです。
*内湯と露天風呂、どちらが先?
お風呂に入る時に、一番注意しなければならないのは、体が冷えている状態で急に熱いお湯に入ることです。血圧が急上昇し、脳卒中、心筋梗塞などの危険性があるからです。
一般的には、露天風呂は内風呂に比べ、外気温が低いので、体が冷えた状態で入らなければならないので、内風呂に先に入るように心掛けてください。

*スポーツ後の入浴
スポーツの後は、疲労箇所に血液が集まり、乳酸などの疲労物質を体外に排出しようとします。そんな時に入浴すると、疲労箇所に集まった血液を分散させてしまいます。
激しいスポーツの後に入浴すると、単純に体への負担が大きくなってしまうので、しっかり休憩してから入浴すると疲労回復につながります。

*食事前後の入浴
食事をすると、消化のために消化器に血液が集中します。一方、入浴は全身の血の巡りを良くするので、食後に入浴すると消化器に集まらなければいけない血液が、分散されてしまいます。すると、消化不良が起こり易くなります。
さらには、入浴による水圧で消化器を圧迫します。これに加えて、熱いお風呂なら、交感神経を刺激し、胃の働きを抑制してしまいます。
こんなことから、食事後の入浴は、40~60分程開けてからしたほうが良いでしょう。
そして、このようなことから、入浴直後の食事も避けた方が良いでしょう。入浴により、全身の血行が良くなってしまうと、消化器に血液が集まりにくくなるからです。

それから、お酒が好きな方は入浴後に一杯!と、なりがちですが、これも直後は控えてください。30分程度開けることにより、血行が落ち着いてきますので、それからであれば問題ありません。入浴前、中は、言わずもがなです。