立ちくらみ防止入浴法

マッサージ鍼灸指圧院「楽」の野島です。

先日、「入浴後に立ちくらむ事があるのですが、どうすればいいですか?」というご質問を頂きました。
浴槽から上がる時、立ちくらみを経験された方も多いかと思いますが、それは「のぼせた」だけではなく、血圧の変化が関係している可能性もあります。
浴槽から急に立ち上がると、それまで身体にかかっていた水圧がなくなり、圧迫されていた血管が一気に拡張します。そのため、脳に行く血液が減少し貧血状態に陥り、一過性の意識障害を起こしやすくなります。

浴槽から出る時は、手すりや浴槽のへりを使って体を支えながら、ゆっくりと立ち上がるようにしましょう。また、温泉施設にあるような少し浅めの浴槽でしたら、全身浴⇒半身浴⇒足浴の順でお風呂から出ることもできますね。

そして、入浴前に手を冷やしてから入るか、もし可能でしたら、桶に水を溜めておき、入浴しながら手を冷やすと良いでしょう。

もし、立ちくらみを起こしてしまったら、慌てず落ち着いて低い姿勢を取り、手すり等につかまりながらゆっくりと立ち上がるようにしましょう。また、可能であれば、心臓よりも少し上に足を上げた状態(足首の下に丸めたバスタオル等を置いて)で、しばらく仰向けになられて安静にしてください。